月別アーカイブ: 1月 2015

ダイヤモンドのクラリティについて

今日は、今、書いている買付けの話をチョット中断して、 ご来店頂いたお客さまによく聞かれる クラリティーについて書いてみたいと思います。 VVSやVSがどの様に見えるのか聞かれる方が多いです。 よく小売店の店頭で内包物を見たいと言われる方もいますが 小売店の店頭の様な照明の下ではVS1クラスより上の ダイヤモンドの内包物等を見つけるのは、 鑑定士の資格を持ち経験豊富な私でも結構難しいのです。 ダイヤモンドを鑑定する時は、 シーリングライトを消して窓からの光も遮り、 結構薄暗くして宝石用に開発された双眼顕微鏡を使って 10倍の倍率でダイヤモンドを見ていきます。 そして、ダイヤモンドを特別なクロスで 丁寧に拭き完全に埃を取り除いて見ないと ダイヤモンドの内包物か埃か分らなくなってしまいます。 VVS1の内包物は、例えば、直径25センチ位の洗面器に 水を張って0.5ミリ位の小さなガラス球が 水の中にあるようなイメージです。 なかなか、簡単には見つからないと思います。 そして、VS1だと2ミリ位かな。 これだと、何とか見えるかもしれません。 でも、水面に当たった光が反射して水中が見えない状態だと 例え1センチのガラス球でも見えないかもしれません。 ダイヤモンドを見る時もダイヤモンドからの反射光が 出来ないようにして見る必要があります。 ですので、さっき書いたようにシーリングライトや 窓からの光は、絶対に駄目です。 もちろん、VVSやVSクラスであれば 肉眼では見えませんが、 小売店によってはSIクラスのダイヤモンドでも 絶対に見えないですと言い切る小売店がありますが、 光の当て方次第では見える場合もあります。 勿論、VS2寄りの程度の良いSI1では見えないと思います。 そんなに小さいのだったら気にならないと 思われるかもしれませんが、 それを何処までお店の方が理解されておられるかが 問題です。 照明の強い店内では、ダイヤモンドが輝くので 多分全部のダイヤモンドが輝いていると思います。 ランキングに参加しています。 … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No27

翌日、オフィスに行ってZEVにAMSTERDAMの 日本通運の電話番号を調べられるか聞いてみた。 実は、日本の大学時代の同期の友人がAMSTERDAM空港の 日本通運の支店に転勤になったので、 週末の土曜日か日曜日にAMSERDAMへ行って会えるか どうか聞いてみようと思った。 日本通運が海外で”NIPPON EXPRESS”と、呼び名が違う事を 知らなかったので、調べて貰うのに暫く時間がかかった。 最初、電話した時は不在だったので もう一度昼から連絡してみた。 久しぶりだったし、ANTWERPからの電話だったので 彼は誰からの電話か直ぐに分らなかったみたいだった。 土曜日の12時にAMSTERDAMの中央駅で 待ち合わせする事にした。 0.4CTも何時ものように私が一人でソーティングして 計算したものをKがZEVにオファーする。 でも、だんだん慣れて来て彼の言い値のASKING PRICEから どれ位安くオファーすればギリギリMAZALになるか分って来た。 0.25CTのロットも同じように見て行き、 大体、買付け予算の70%位は買えた。 これからは、利益が、確実に出そうなダイヤモンドを 探すためにブローカーを呼んでみる事にした。 そこのオフィスの在庫に無いダイヤモンドを探す場合、 他のオフィスからダイヤモンドを持って来る人達を ブローカーと呼びます。 探しているダイヤモンドのリストをオフィスの外に 張り出しておくとブローカーは心当たりのある オフィスに行ってダイヤモンドを持って来る。 ロットで持ってきたり1個だけ持って来たり、 ブローカーが入れ替わり立ち替わり忙しい。 どのブローカーにどんなダイヤモンドを見せられて 私が出したグレードを控えたり、 ASKING PRICEがいくらで私達が何ドルでオファーしたかも メモに控えて行かないといけないので、 結構仕事が煩雑になって来た。 CB社のオフィスのダイヤモンドと違って ダイヤモンドのグレードとASKING PRICEが … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No26

ランチを食べながらKと相談して、やはりポインターを 必要な分を出来るだけ先に買っていこうと変更して、 ZEVに0.5CTのVVSクラスのBOXを見たいと告げた。 そうしないと買付け予算に届かない恐れがある。 利益の出る買い付けもしないといけないけど、 必要な量も買わないと何もならない。 ポインターというのは、1CT未満のダイヤモンドをそう呼びます。 0.5CTのダイヤモンドだったら50ポインターと言います。 日本では何処から来たのか分りませんが、5分石(ごぶいし)と表現します。 0.5CTのVVSクラスだと 1つのBOXに入っているダイヤモンドの個数も 0.3CTのBOXより少ない。 また、慎重に、でもスピードを上げて1個1個見ていく作業です。 また、何時もの様に私がソーティングしていき、 Kにロットの内容を説明して、 私の見積価格を電卓で見せてKがZEVに価格を オファーしていきました。 さすがに、ASKING PRICEからそんなに離れず 私もKがオファーした価格でマザール出来たらいいなと 思いましたが、ZEVは”VERY CLOSE, BUT NOT ENOUGH”と言って 私達のオファーした価格にUS$25プラスしてきた。 私の見積額と$5だけの差だったので、 ”OK MAZAL”と言って握手した。 0.5CTVVSクラスで約2000万円買付けた。 次は、0.5CTのVSクラスを見る事にした。 また、結構大きいBOXで、全部見るのに時間が掛かった。 この辺りになると0.3CTと同じで私にはSI1としか思えない ダイヤモンドがロットの中に10%程は入っていた。 ZEVに0.3CTの時と同じように出来るか聞いてみた。 ZEVはそれをそのままにして、先に0.5CTのSIクラスのBOXを 見て欲しいと言った。 彼の説明では、SIクラスのBOXの中にVS2と評価できる ダイヤモンドが入っているはずだと言った。 ZEVの考えではVSロットからリジェクションしたダイヤモンドと … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No25

私は、かなり早起きな方なのでANTWERP中央駅へ行ってみた。 今は、とても綺麗になっているのですが、 1985年頃は結構きたなくてチョット危険な感じもした所でした。 正面に大きな時計があって立派なドームがあり、 趣のある駅です。 現在は、綺麗に改装もされ、安心して利用できる駅になっています。 ここからアムステルダムやベルリンなどの殆どの ヨーロッパの都市へ行けます。 駅の裏手に動物園がありました。 なんとなくそれ以上行くと危険な感じがしたので ホテルへ帰る事にしました。 ベルギー風のオムレツにマッシュルームとハムを入れてもらい そして昨日と違うデニッシュを食べました。 さて、今日もどんなダイヤモンドと出会えるか楽しみです。 昨日までと違って今日は1CT以上の大きいダイヤモンドを 見る事にしました。 1CT以上の大粒のダイヤモンドはG.I.A.やHRDの鑑定書が 付いたものが殆どでダイヤモンドを取引する際の チャートがあってそれを基準に買い付ける事になります。 鑑定書が付いていても私達はそれを鵜呑みするのではなく、 何も鑑定書など付いていないダイヤモンドと同じように チェックしていきます。 基本的にバイヤーは自分の目しか信じないので 鑑定書は参考として考えるだけです。 例えば、鑑定書にD VVS1と評価されていても、 私には、E VVS2にしか見えない場合には、 チャートのE VVS2の価格を基準に買いたい価格を オファーします。 0.3CTのロットを見ている時より かなり慎重にカラーもクラリティーも 時間をかけて見ていきます。 この日は、まず私がチェックして同じダイヤモンドをKに渡して、 同じようにチェックして貰いました。 Kが違うグレードを結構出すので何故食い違うのかみていると、 Kは鑑定書を見てそれに影響されているのでした。 自分のグレードが出せないでいる。 それでは、儲かるようには買えない。 ランチタイムまでに結局5ピースくらいしか … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No24

Kは東京営業所の勤務だったので 知らないのは仕方がないが、 私は元の上司が買付けていたダイヤモンドのロット組みや、 コストの割り振りをする際に CB社からの買い付け価格を大体把握していた。 それもあって、ZEVが買い付けが全く初めての私達には、 かなりベストの価格を提示してくれているのが分った。 CHARLIEが来る前に、そのあたりの事をもう一度Kに 確認の為に説明した。 CHARLIEとZEVが部屋に入って来て 最大限のサービスはしているけど 物事には限界があるので理解してほしいと言って帰って行った。 私達も初めてなので、Kは兎に角良い結果を出したいと 必死だったのだと思う。 もう一度計算をし直して、 ZEVの提示した価格からUS$25だけ値引きしてもらった。 また、ここで”マザール”と言いながら握手した。 初日で、2,900万円分位買付けた。 まだ、買付けの日数は十分あるので、 明日からはペースを落としても良いのではと、思った。 ホテルに帰る前にアントワープの街を少し散策してみる事にした。 ANTWERPは”フランダースの犬”の舞台となった町です。 最後の舞台となった大聖堂を見に行ってみようと、 OLD TOWNの方へ歩いていってみた。 DE KEYSERLEIを駅と反対側にずっと歩いてゆくと、 急に街並みが古い歴史的な建物に変わって来た。 MEIR通りの途中に”ルーベンスハウス”と書かれた標識があった。 聖母大聖堂にある”キリストの昇架”と”キリストの降架”の 絵画の作家の住んでいた家が残っているのだ。 明日でも行ってみようと思った。 聖母大聖堂に着くと、さすがに歴史を感じさせられる 尖塔のある教会だ。 裏手に廻ってみると市役所前の広場に出た。 広場には男が千切れた人の手を投げようとしている ポーズの大きな銅像があった。 これが、ANTWERPの名前の由来を表した彫刻です。 手=HANT,投げる=WERPで最初のHがなくなって ANTWERPになったと伝えられています。 … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No23

Kにこの0.3CTのロットは、 責任を持って私が販売するので、といい、 ZEVの提示した価格でマザールした。 この”マザール”という言葉は、ダイヤモンドを買いつける時、 買い手側と売り手側が合意した時に握手をしながら お互いに”マザール”と言うのです。 ご存知かどうかは知りませんがダイヤモンドの取引では、 契約書がありません。 これはヘブライ語で”幸運を”という意味です。 本当は、マザール・ウ・ブラハ”と言うのですが、 今では省略してマザールとだけ言います。 私の記念すべき最初の”マザール”です。 そして、2BOXのいらないダイヤモンドと 他の3BOXから同じ個数のダイヤモンドを選び、 封筒に入れてサインをして最初の商談が終了しました。 これだけで、約2,000万円くらいの金額になります。 あと、1億3,000万円を色々偏らずに買付けないと。 次は、0.3CTのSI クラスのダイヤを見る事にした。 SIなので、午前中のVVSやVSのロットと違って、 内包物が直ぐに見えるので楽です。 ただ、出来ればSI1の比率を多い目にしたいので また4~5BOXを見て、条件の良いBOXを探さないといけない。 またまた、ダイヤモンドのソーティングを私が一人でした。 本当は、私一人が買い付けに来るはずだったのですが、 Kは元の上司のお気に入りで、ましてやいちばん社歴も古いので 元の上司が最初からKも同行させるように 社長に頼んでいったようだ。 途中で、このロットはどんな具合かとか聞いて来て、 ただただ邪魔。 SIクラスは簡単に内包物が見えるだけに SI1にするかSI2にするか難しい。 でも、ときには、VS2に上げても良いダイヤモンドも入っている。 これは、儲かるかもと思っても表情に出してはいけない。 いつも、ポーカーフェイス。 このクラスは120個前後あれば十分なので900万円くらいの金額かな と思いながら見ていった。 ロットの内容をKに説明すると またZEVのアスキングプライスからかけ離れたオファーをした。 さすが紳士的な態度のZEVもあきれたようすで 電卓をデスクに置いた。 … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No22

オフィスの一番奥の部屋がランチルームになっていて、 買付けに来ている他の会社の人も一緒に 丸いテーブルを囲んで食べる。 サラダやスープそしてハムとかチーズ、 十分な量のランチが用意されていた。 多分、パナッシェという名のtakeoutも出来るレストランから 買ってきていると思う。 とにかく初めてなので、すべてに於いて勝手が分らない。 他の日本人のバイヤーの人に自己紹介したりして、 まるで借りてきた猫のようにおとなしく食べた。 さて、価格交渉の時間です。 Kは午前中ZEVと無駄話以外していないので お手並み拝見。 ZEVは、初めてなので多分オフィス側の売りたい価格を アスキングプライスと言うのですが、 本当に駆け引きの無い価格を提示してくれたと 私は感じたのですが、Kは低めの価格をオファーしました。 いきなりZEVは立ち上がって両手を大きく広げて “NO WAY”と言った。 Kは、安く買って自慢したかったのか、 5BOXのダイヤモンドを自分で見ていないので、 単純に値切れば良いと思ったのか、 私には判断しかねました。 ZEVは、私に5BOX全部使えるのか聞いて来ました。 予算の配分を考えると、条件の良い2BOXを買えば十分と 私は考えていたので、2BOXだけ欲しいと伝えた。 ZEVは、午前中私が細かくカラーとクラリティー別に ソーティングして、買えないダイヤモンドをBOXに戻す時 細かく分けて並べているのを見ていたので、 どのBOXが買いたいのか聞いて来た。 私は、2つのBOXを取り、この2つだけど、 この部分のダイヤモンドはいらないので、 リジェクションしたいと言った。 リジェクションに関しては、 他の3BOXのダイヤモンドと交換することも可能だと 言ってくれた。 でも、そんな事をしたらロットが崩れてしまうのではと 心配になって聞くと、 来週、東京から何でも買う大手のバイヤーが来るから … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No21

私達が、宿泊していたホテルはカイザーホテルで アントワープセントラル駅前のカイザーライにあるので その名前が付いたらしい。 このホテルの朝食のベルギー風オムレツは 非常に美味しい。 私は、しっかりと朝食を食べる方なので、 ハムやチーズいろんなデニッシュを食べることができて満足。 一緒に行ったKは小食なのかあまり食べない。 さて、オフィスのあるビルはHoveniersstraatと Shupstraatの角にある。 昨日は、日曜日でビルの入口に誰もいなかったけど 今日はセキュリティーの人がいてパスポートを預けて どのオフィスに行くのか聞かれた。 セキュリティーの人はオフィスに内線をして アポイントの確認をしてセキュリティータグをくれた。 Hoveniersstraatの入口にも踏み切りの様なバーがあって、 警察官が警備していた。 この一角は、世界中からダイヤモンドの原石が 集まって来るので当然かもしれない。 さて、オフィスに着くとこれからが真剣勝負と思い ZEVに昨晩考えた順番でダイヤモンドを見せてもらうので、 まず、0.3CTのDEFカラーのVVS~VSのロットを見たいと告げた。 私は、二人で手分けして視るものと思っていたら、 ダイヤモンドのソーティングは私が一人でして、 Kは横でただ座っているだけ。 ロットの内容の説明と計算をしてくれたらKが 価格交渉をすると言い出した。 やっぱりこの人は駄目だと思ったが、 一応先輩なので黙って支持通りにした。 1つのBOXに約100ピースのダイヤモンドが入っているので 1個に30秒も掛かるとそれだけで1時間近く掛かってしまう。 ZEVが用意してくれたBOXは5個あるので この中から条件のよいBOXを一つか二つ選ばないといけないとすると 5時間掛かってしまう。 スピードを出来るだけ上げて、 そしてもちろん正確にしないといけない。 Kは私が必死になってダイヤモンドを見ている時も 横でずっとZEVと話しているだけ。 この人は、何をしにアントワープまで来たのかと思った。 アントワープでは昼食が1時からなので、 … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No20

4月初旬、ベルギー・アントワープに向けて出発した。 急に出張が決まったので成田から出発になった。 前日に、東京に入りK先輩のアパートで一泊して、 箱崎から成田へ向かった。 当時は、ヨーロッパまでの直行便がなく、 全便アラスカのアンカレッジ経由になっていた。 JAL便でパリ・シャルルドゴールまで行き、 そこでベルギー・ブラッセル行きの便に乗り換えての 長旅でした。 ブラッセル空港に到着すると、もう夜だったので、 アントワープ行きのバスを探して乗り込んだ。 高速道路を使って約50分位でアントワープに着いた。 バス停は、アントワープセントラル駅の前で、 幸運な事に予約をしているホテルの前だった。 ホテルにチェックインして長旅の疲れを癒すため、 バスタブにゆっくり浸かった。 翌日は、日曜日だったのですが、 教えられていたサプライヤーの社長の家に 電話をしてみた。 ユダヤ系の人は金曜日の日没から土曜日の日没までは 仕事が出来ないのですが、 日曜日は仕事が出来るので慣れない私達のために 昼から事務所を開けてくれる事になった。 事務所の場所が分らないので、ホテルまで迎えに来てくれた。 オフィスはホテルから徒歩で5分位の所だった。 オフィスに入ると、社長の義弟のZEVを紹介された。 ユダヤ系のカナダ人の彼は社長の奥さんの妹と結婚したので、 カナダからアントワープに来て一緒に仕事をしていると紹介された。 これから、ZEVが私達の会社の担当を してくれると言われた。 初日は、買付けの手順を説明され、 今回、買付けたい商品のリストを作れと言われたので、 日本で出発前に3人で相談して作成しておいたリストを見せた。 すると、部屋から出て行き5個ほどプラスティックの BOXを持って来た。 それぞれのBOXに50から100ピースのダイヤモンドが入っていた。 急に緊張感が襲ってきた。 これから、私の買い付けの実力が試されるのかと 思うと平常心を保とうと思っても緊張してしまう。 ZEVは、今日は全部のBOXを見て何も買うなと言ってくれた。 … 続きを読む

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軌跡 【私の歩んできた道】 No19

私の上司が、常々査定に不満を持っている事は 私も知っていた。 GB社のダイヤモンド部は東京営業所の一人を除いて 営業はもちろん在庫管理のスタッフまで 全員G.I.A.のGRADUATE GEMOLOGISTの有資格者ばかりで、 私の上司も同じく有資格者だった。 ダイヤモンド部にいる7人がGRADUATE GEMOLOGISTなので、 資格に対する評価が他社より低いと思っているようだった。 他社では、社内に一人か二人しかいないのが普通だった。 それだけに他社では、特別に評価されるのが当たり前でした。 それに、売上成績も順調に伸びて来ているので もっと良い査定を受けて待遇が良くなるのが 当然と思っていたようです。 上司が1ヶ月後に、退社するので 誰が海外買い付けを担当するか、 誰がダイヤモンド部の責任者になるか 突然決めないといけなくなりました。 当時、ダイヤモンド部には、 東京営業所のKと神戸本社のGと私の3人が同じ年齢で Kが社歴は私より1年以上長く、 Gは私より8ヶ月後輩になる。 社長は、取り敢えず3人の合議制で ダイヤモンド部を運営するように言って、 上司が退社すると直ぐベルギーのアントワープに Kと私の二人で行くように決めた。 ずっと、上司が一人で買い付け業務を担当していたので、 Kも私もアントワープに全く行った事がない。 買い付けの仕方も分らない、 何処のカッターオフィスに行けば良いのかも 知らない。 会社から渡されたのは、航空券とトラベラーズチェック、 そしてカッターオフィスの電話番号とホテルの電話番号だけ。 そして、買付け予算は、1億5000万円までと決められて、 後は私たち二人に委ねられた。 実は、Kも私もヨーロッパは初めてで不安一杯。 観光で行くなら気楽なのですが、 シッカリと買い付けをしないと翌月の販売予算が達成できない。 ランキングに参加しています。 … 続きを読む

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